SAからのお知らせ

応援ツアーの募集を開始しました!

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月刊グラン「SAだより」から

2013年12月号

 10月3日、名古屋グランパスからドラガン・ストイコビッチ監督との契約が2013年末をもって満了することが発表されました。シーズン終了まで約2ヶ月、リーグ戦を7試合残した状況での”想い”の感じられる発表です。思い返せばいろいろとありました。いろいろと教えてもらいました。Jリーグの優勝の喜び、優勝シャーレの重さ、ACLで知ったアジアや世界、今では過去の話となったカシマスタジアムでの勝利等...。大切な言葉も知りました。”NEVER GIVE UP FOR THE WIN”と”We are FAMILY”は永遠です。
雨の日の試合でボールを地面に着けずにリフティングをしながらのドリブルに代表されるようにテクニシャンとして有名な選手でしたが、監督時代にも相手チームのGKが大きく蹴り出したボールをベンチから飛び出しながら、革靴のままでダイレクトに蹴り返して50m以上も先にあったゴールに入れてしまったりと話題も魅力も多いですよね。今、こうして振り返ってみても、ストイコビッチ監督の就任から、いろいろと経験し、いかに充実したシーズンを送っていたのかがわかります。
選手で7年、監督で6年と13年間に渡って、他のどの選手、監督よりも長く名古屋グランパスを直接支え続けてくれたピクシーことストイコビッチ監督。感謝の気持ちでいっぱいです。ホームやアウェイでの最終戦には、少しでも多くのファン、サポーターに集まってもらって、みんなで一緒に最後の勝利を手にしたいと思っています。勝利にこだわってきた監督を勝利で送り出しましょう!”ストイコビッチを見逃すな”と題したホームゲームへの集客チラシの作成・配布やアウェイゲームへのツアー実施等、グランパスSAも中心となって呼び掛けますので、みなさんも知り合いの方々を誘って、スタジアムにお越し下さい。ご協力をお願いします。

ストイコビッチ監督の契約満了の発表後、ゴール裏の中心サポーター宛てに「残り試合の試合前にピクシーコールをしてください。」や「ピクシーへの感謝の横断幕をつくってください。」等のご意見、ご要望をいただきました。直接、説明等をさせていただきましたが、ここで改めましてグランパスSAの基本的な考えをお話します。当然のお話ですが、私たちサポーターは、直接、ピッチの上でグランパスとして戦ってくれている選手たちの後押しを優先しています。試合に勝つことを目指しています。従いまして、基本的に試合前や試合中にはいかに選手たちの戦う気持ちを高めるかを考えています。コールリーダーたちは、常にコールする選手の順番やタイミングをもはかっているのです。だから、上記と相反することを言うようですが、シーズン中はピクシーコールよりも選手たちの気持ちを高めて、少しでも順位を上げることることを優先します。そして、その順位を上げることが、結果的には、ストイコビッチ監督の記録であり、評価となるわけです。だから、みんなで送り出すためにスタジアムへの集客活動は行いますが、ラストゲームまでは試合を優先します。ラストゲームの試合後にみんなで力いっぱい、感謝のピクシーコールをしたいと考えています。どうか、ご理解をお願いします。

 私事で恐縮ですが、私には2人の息子がいます。2人とも学校の部活でサッカーをやっていて、よく試合の応援に出かけます。いつも、試合会場では、多くのお父さん、お母さんたちが、時には大声で、時には悲鳴ともつかぬ声で、必死に声援を送っています。応援に駆けつけた親たちの興奮をほかに、グラウンドの中では、ひとつのサッカーボールを蹴りあって、白熱した試合が行われます。どちらのチームが勝ったかどうかは別として、子供たちのサッカーにはいつものJリーグにはないものを感じます。雨の日も風の日も嵐の日も雪の日も暑くても寒くても朝早くから夜遅くまで、ひたすらボールを追いかけています。当然、選手のみなさんもそんな子供の時代もあったと思いますが、そんな中からも大好きなサッカーを仕事にできるのは、世界中でもほんの一部のプレーヤーだけです。みんなが憧れています。そんな選ばれた選手であるみなさん、どうか、強い誇りを持って、強い気持ちを持って、強い自信を持ってピッチで魅せてください。技術のたけたプロの世界です。プロ対プロの対決で差がつくのは、技術以外のモノも影響すると私は思います。本当に強いモノを最後まで持っている人が勝者だと思います。そんな選手たちと一緒に戦いたいです。

さて、チームは苦しんでいます。8月28日以降、勝つことが出来ません。9月に続いて10月もなかなか勝てません。しかし、この苦しい状況を助けてくれました。それは、10月27日第30節のホーム豊田スタジアムでの大宮戦でした。コーナーキックから見事なボレーシュートを決められ、追いかける苦しい試合展開でしたが、後半に入り、監督の指示でフォワードにあがった闘莉王選手が同点ゴール!しかも、終了直前の後半41分に相手選手と交錯しながらも再び闘莉王選手の魂のこもった決勝ゴール!!もがき苦しんできた選手たちの思いを
ぶつける様な気持ちの入ったプレーでした。これで、2ヶ月ぶりに勝ちました。この勝利で、やっとやっと苦しんだ2013年シーズンの残留が決まったのでした。

さぁ、選手のみなさん、ファン・サポーターのみなさん、優勝争いも残留争いも関係の無い試合が続きますが、目標はひとつです。ただ、目の前の試合に勝つことです。そう、最後の最後まで、NEVER GIVE UP FOR THE WIN!!

2013年11月号

「TOKYO 2020!!」
9月8日早朝の日本では、国内のあちらこちらが歓喜に包まれました。2020年のオリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決まったのです。私もなぜかガッツポーズをしながら感動していました。パラリンピック代表の佐藤さんを始め、オリンピック代表の太田さん、「お・も・て・な・し」の滝川さん、猪瀬都知事や安倍総理など、竹田理事長を中心とした招致委のプレゼンテーションに心うたれました。当然、最終プレゼンテーションに残るまで、五輪招致1次選考でのプレゼンテーションや日本オリンピック委員会(JOC)の活躍があったからこそですし、各関係者の並々ならぬ、いやもっと言えば、2016年の招致活動を実施していた関係者の悔し涙があったからこそだとも思います。
最終プレゼンテーションは、現地での一発勝負ですが、完全なチームワークの勝利でしたね。竹田招致委理事長や水野招致委専務理事を始めとして、上記の佐藤さん、猪瀬都知事、滝川さん、太田さん、安倍総理の各々の立場による、各々の言葉による、そして、各々の役割が見事に果たせられていました。個人個人がプレッシャーと戦い、繰り返し繰り返し練習を繰り返し、満足のいく仕事が出来て、最高の結果を手にしたわけです。絶対に勝つことを定められながら、誰もがあの余裕を持った心からの笑顔。東京に決まった瞬間に現地からの映像で、オリンピック代表の太田さんがガッツポーズとともに大泣きしていた姿にもらい泣きをした方も多いのでは無いでしょうか?

こんな幸せな9月8日には、もう一つのニュースがありました。そうです、アルゼンチンのブエノスアイレスからの国際映像で発表されましたが、オリンピックの残りの一つの実施競技が、レスリングに決まったのです。地元愛知県出身の吉田沙保里さんを始め、日本として最もメダルを期待できる競技であるレスリングがオリンピックに残ったことで、特別な1日になりました。翌日の9月9日は新聞の休刊日でしたので、駅売り用の新聞や翌々日10日の朝刊に東京オリンピックとレスリングの実施決定が大きく大きく取り上げられました。
と、今月号のSAだよりはこのままオリンピック関係の幸せな話だけで終る....ってわけにはいきませんよね(苦笑)。おや?!そうです。“SAだよりファン”のみなさんなら、すぐに気付かれたでしょう?今のフレーズ、前にも聞いたことがありますよね。今年の飛騨古川キャンプ前の月刊グラン7月号のSAだよりでも、チャンピオンズリーグ決勝のバイエルン対ドルトムント戦の白熱の試合内容、選手・ファン・サポーターたちの役割の素晴らしさ等をお伝えした後、“今月号の月刊グランのSAだよりはこのまま世界一の試合の話だけで終る....ってわけにはいきませんよね(苦笑)。”と記して、そのときの1ヶ月半の未勝利、16年振りの5連敗の泥沼の話題に飛び込んでいったのでした。確かに思い出したくもない強烈な泥沼でしたね。その時の状況を思い出していたら、何かしら少し楽になってきた様な気が....いやいや、いけません、今回と言う今回は。今、この部分の原稿は、9月10日に書いてます。私がこのSAだよりを書かせてもらって10年以上になりますが、10月号の発売前に次の11月号分の下書きを書き始めるなんて経験は初めてです。今、この悔しさ、苦しさを忘れないためにペンをとったのです。

オリンピック、パラリンピックの東京開催とレスリングの競技実施が決定した賑やかなスポーツ新聞にひっそりとグランパスの天皇杯敗退の記事もありました。幸いにも休刊日でしたので、それは翌々日にひっそりと。今年の天皇杯は、なんと2回戦で終わってしまいました。忘れ去りたい幾度の恥ずかしい天皇杯の初戦敗退は、基本的に3回戦負けでしたが、数年前からJ1のチームも9月の2回戦からの出場に変わり、まさかの9月上旬にTHE ENDです。いきなり、J3に加入予定のチームに負けました。これで、グランパスのトップチームがアマチュアのチームに負けたのは5回目です。一度、月刊グランの名物コーナー『オフサイドとラップ』で取り上げてもらいたいくらいです。格下に負けることはあります。(2階級下のカテゴリーでは、まれですが...)ただ、今回は試合内容さえも良いところがありませんでした。点取りゲームで負けているのに点が取れる雰囲気さえもありませんでした。長野の選手たちだけの一生懸命さが目立ち、ハーフタイムにはブーイングがスタジアム中に響き渡っていましたが、試合後にはそれさえ無く、シーンとしていました。いや、逆に長野の選手たちには激励の拍手がおきていました。
私は、仕事の都合でこの2回戦にこれなかったSAのスタッフにメールで知らせました。「内容的には0対4の試合でしたが、0対2で許してもらいました。」と。J1として見せなければならない様なサッカーを見せられての完敗でした。2020年のオリンピック開催にむけて、国立競技場は建て直されます。だから、今年は現在の国立競技場での最後の天皇杯でした。ああ、”サッカーの聖地”国立競技場で、もう一度天皇杯を戦いたかった。今年の天皇杯のチケットには、SAYONARA国立競技場と印刷されていました。本当に残念です。さようなら、そして、ありがとう。

9月21日第26節、ホームの瑞穂陸上競技場で行われたFC東京戦でのことです。試合開始3分にグランパスの応援が止まりました。この試合にお見えになられた方なら、多くの方が気づかれたと思いますが、それから1分間のグランパスサイドはコールや太鼓も無く、ただただ拍手が続きました。2006年、2007年と苦しい時代のグランパスを支えてくれた仲間、マレク・スピラールさんが亡くなったとスロバキアサッカー協会が発表したため、「何か追悼の意をあらわせないか?」との意見が飛び交いました。中心サポーターの中でも、賛成や反対のいろいろな意見が出ましたが、「グランパスでの背番号3にちなんで、試合開始から3分後に1分間は彼のことを思いながら、拍手してください。」と、ゴール裏はもちろん、メインやバックスタンドで、サポーターたちがお願いをしてまわったからでした。ゴール裏から大きな拍手がおきました。これが続きます。しかもだんだんと力強く。当然、グランパスサイドだけですが、スタジアム包みました。私は、ゴール裏からメインスタンドに移動し、鳥肌が立ちました。メインスタンドのほとんどの方が立ち上がって拍手をしてくれていました。私自身も、本当に実施してよかったと思いましたし、グランパスファミリーの絆をさらに強く感じることが出来ました。瑞穂陸上競技場で、ご協力いただきましたみなさん、特にスタンドで立ち上がって拍手していただきましたみなさん、本当にありがとうございました。ファミリーからの拍手の間、ゴール裏では別れのメッセージが送られました。「マレク安らかに」

ご存知のように8月28日の大分戦から1ヶ月以降、勝つことが出来てません。それどころか、フォワードが得点できていません。得点の雰囲気すらしてきません。みんなが思う様にならなくて、本当につらい状況が続きますが、前を向くしかありません。選手のみなさんも
苦しいと思いますが、私たちは信じています。だから、サポーターのみなさん、さらに大きな声で唄いましょう!グランパスファミリーの力を信じて。


2013年10月号

9月になりました。今シーズンを開幕からコンフェデレーションズカップによる中断前までの3月~5月と真夏の7~8月、そして、終盤戦の9~12月と3分割すると、3分の2が終ったことになります。しかし、開幕直後の3分の1は、16年ぶりの5連敗もありましたし、何より、得点が取れなくて失点が多く、13試合で勝ち点を12点しか取れませんでした。だから、初勝利となった甲府戦のラッキーパンチが無ければ、本当にゾッとします。でも、神様仏様は、私たちを見捨ててませんでした。コンフェデレーションズカップによる約1ヶ月半のリーグ戦中断というチャンスを用意してくれていました。この期間に行われた飛騨古川キャンプをきっかけに選手も監督もスタッフも、もちろんサポーターも、グランパスに関係するすべての人々の強い想いにより、真夏の試合では一転し、ほとんど負け知らずでした。

攻撃陣を中心に得点を重ね、守備陣が中心となって失点を防ぎました。連日の猛暑の中での過密スケジュールですので、どのチームも苦しんでいるのですが、グランパスは勝ち点を積み重ねました。当然、プロのサッカーですので、勝つことを目的としていますが、私が特に嬉しいのは、自信を取り戻した選手たちの本来の姿が見られるようになったことです。近年のグランパスの得点は、攻撃陣のケネディ、玉田、藤本、小川選手からフォワードの闘莉王選手まで、選手たちの個の力によるものだとよく言われます。ひとりひとりの選手の能力が高く、わざわざチームとして相手を崩さなくても、得点できてしまうということらしいのですが、本当にそれだけであったら、今シーズンも開幕から中断までの13試合で降格争いに苦しむことは無かったと思います。個々の選手の能力が高いのは間違いないので、チームとして各々の選手の役割が達成されれば、誰もが魅了されるサッカーが見られるはずです。そんな、素晴らしいゴール。例えばそれは、8月10日、第20節浦和戦の2点目、後半19分のゴールは、痛快すぎて、本当に感動しました。相手のボールを奪った藤本選手がゴール前のケネディ選手に放り込み、ボールを受けたポスト役のケネディ選手がゴールを背にしながら玉田選手にマイナスのボールを戻し、そのボールを玉田選手がダイレクトで再びゴール前に入れ、そこに飛び込んだ藤本選手にパスが渡って勝負あり!さらに藤本選手がそのボールをフリーでゴール前につめていたケネディ選手に渡してゴールが決まりました。全員がゴールをイメージしていて、パスを出した後も次のプレーにからんでいるし、パスを出す側の選手も出される側の選手も常にスペースを意識していて、グランパスでは見たことが無いくらい(笑)、完璧に相手チームを崩しきった美しいゴールでした。このゴールにも代表されるように、7月8月のグランパスの攻撃は機能しだしました。相手ゴール前につめている選手が多くなりました。だから、センタリングやパスを出す選手にも選択肢が増えます。そして、攻撃が機能してくるとチームにも余裕が出来て、守備も生まれ変わります。先ほども言いましたが、自信を取り戻した選手たちの本来の姿が見られます。ぜひ、みなさん、スタジアムで生の選手たちの輝きを体験してくださいね。

 

8月10日の浦和戦の豊田スタジアムでの”挑”満員を目指す「アカイ大作戦」が7、8月に行われました。昨年は、サポーターたちが中心となって「超満員計画」として活動し、8月18日の試合当日は、豊田市行きの電車が2時間ほど止まってしまうほどの雷や豪雨となりましたが、30354人と、3万人を超えました。今年はグランパスのスタッフが中心となって、サポーターが協力する形で挑みましたが、ご存知のように満員にはまだまだ届きませんでした。しかし、一年ぶりに3万人を超え、30478人を達成しました。7月8月の猛暑の中、豊田市駅や名古屋駅だけでなく、金山駅や藤ヶ丘駅といった乗換駅や一宮や安城に代表される各七夕まつりや夏祭りの会場でも、スタッフやサポーターたちは一生懸命チャレンジを続けました。特に昨年と同様にがんばってくれた学生たちを中心とした若手サポーターたちには頭が下がります。試合の前日や前々日は平日であるため、夏休みでもある学生たちにしか時間が無いのですが、早朝の出勤の時間帯だけでなく、夕方の退社の時間帯も、本当に最後の最後までNEVER GIVE UPです。その若手サポーターたちと「アカイ大作戦」のプロジェクト終了後に話し合いました。そして、そのプロジェクト終了後も不定期ながら、可能な人だけでチラシ配りを続けていくことになりました。チラシ配りは、確かに地味ではありますが、試合のある日を知ってもらわなければ、スタジアムにも来てもらえるわけがありませんよね。

 

永井選手がグランパスに復帰しました。2014年6月まで、すなわち、来年のブラジルワールドカップまで、レンタル移籍として、グランパスに復帰してくました。グランパスにとって最高に心強く、そして、永井選手にとっては、グランパスでのチャンスを生かして、ブラジルワールドカップに出てもらいたいと思います。また、ワールドカップとグランパスを意識した新しい企画を計画しています。来月号のSAだよりでは発表できる予定で、調整中です。また、みなさんのお力を貸してください。さぁ、ブラジルワールドカップまで、一年を切っています。どの選手も出場の最後のチャンスです。グランパスでの活躍がブラジルワールドカップにつながるのです。自分を信じて、チームを信じて、戦ってください。そして、サポーターのみなさん、選手を信じて、終盤戦も一緒に戦いましょう!喜びも悲しみも一緒です。

WE ARE FAMILY!!

 

2013年9月号

 13試合で3勝7敗3分、勝ち点12の14位。最下位の大分とも勝ち点差が5点しかありません。2連敗でもしてしまったら、最下位にもなりかねない状況です。チームの成績が悪いわけですから、目も耳も覆いたくなる様なことがたくさんありました。苦しみながら、堪えて準備をしたコンフェデレーションズカップによる1ヶ月半の中断期がやっと終わり、2度目の開幕となる第14節清水戦が豊田スタジアムで行われました。まず、選手たちをどんな風に迎えるのか?サポーターたちも当日まで、悩みました。数種のマスゲームの図案も用意されましたが、結局、キックオフ直前までマスゲームの準備等に追われて落ち着かないよりも、ゴール裏での決起集会でサポーターたちのテンションを最高にして、全力で選手に気持ちを伝える事を選びました。当然、飛騨古川キャンプの期間中、多くの汗や苦しみを見守り続けた“WE ARE FAMILY”のビッグフラッグで、まずは、選手たちを迎えてからの話ですけどね。

7月下旬には、東アジアカップの関係で、また2週間中断します。それまでの2週間に行われる4試合で、リーグ戦全34試合の半分の17試合になります。降格ラインといわれる目安は、年間の勝ち点が40点と言われてますので、グランパスが半分の17試合で勝ち点20以上を手にするためには、まだ勝ち点8以上が足りません。13試合で12点しか手にすることが出来なかった勝点をこの4試合で8点以上を獲得しなければなりません。すなわち、4試合で2勝2分か3勝以上ないと降格ラインをクリアできないのです。ましてや、この4試合のうち2試合は、グランパスより順位が下の降格争いのライバルチームとの直接対決です。昨年までの下位チームに相性が悪く、取りこぼしの多いグランパスでは、致命傷になりかねないのです。選手やサポーターたちは、まず、何が何でもJリーグの再開となる清水戦に勝って連敗を止めなければならないので、この7月6日にこだわってきたのです。

運命の試合が始まりました。選手もサポーターたちもいきなりアクセル全開です。飛騨古川キャンプで、選手間のコミュニケーション回復を重視したグランパスは、明らかに中断前とは別のチームに生まれ変わっていました。開始9分、玉田選手のパスを受けたケネディ選手のスルーパスに反応した小川選手からゴールが生まれました。スタジアムは大歓声に包まれましたが、4分後にコーナーキックから失点して、1対1になってしまいました。ここで、がっかりしている訳にはいきません。ましてや、ホームゲームです。サポーターたちの後押しにも乗った選手たちも攻め込みます。しかし、清水も必死で、なかなか、あと一歩が決まりません。引き分けの雰囲気さえ漂いだした後半44分のことです。阿部選手からのアーリークロスにゴール前のケネディー選手が飛び込み、相手ディフェンダーと闘莉王選手の争ったこぼれ球を小川選手が押し込みました。ゴォーーーーーール!!グランパスのゴール裏は大爆発です。選手たちのNEVER GIVE UPの気持ちが、何が何でも勝たなければならなかったこの試合で、結果を残しました。特にこの日、2得点以外にも常に走りまわって、攻守に大活躍だった小川選手の復活に救われました。決勝点直後に見せた小川選手の魂のこもったガッツポーズと相手選手との競り合いで倒れたままながらのケネディ選手の喜びのバンザイは、忘れられません。

16年ぶりとなった5連敗は、やっと止まりました。そして、4日後の7月10日水曜日は、アウェイの大宮戦でした。開始7分に相手ボールを奪った中村直志選手のループ気味のミドルシュートが、大宮ゴールに突き刺さりました。ここ数年、チームの苦しいときに試合を決めてくれている理想的な選手の理想的な時間の理想的なゴールで主導権を握り、前半はグランパスのペースで首位大宮をリードしました。しかし、試合は後半の18分と20分に続けてミスをつかれて2失点、1対2で負けてしまいました。失点直後に失点してしまう最悪のくせが出てしまいましたが、矢野選手がペナルティキックがもらえなかったり、田中輝希選手が1対1の決定機を決められなかったりと、中断前の13試合とは試合内容が明らかに違ってきました。その3日後の7月13日にはホーム瑞穂陸上競技場に鳥栖をむかえました。この試合でも得点した2分後に失点してまうなどの改善点はありますが、ケネディ、玉田、藤本選手の攻撃陣のゴールが決まって3対2で勝ちました。そして、また4日後の7月17日水曜日にアウェイ大分戦が行われました。4年ぶりとなったアウェイの大分戦でしたが、感傷に浸っている場合ではありません。試合が大分に傾きだした前半35分、玉田選手がケネディ選手の折り返しに右足を合わせました。また、後半21分には、ケネディ、藤本選手と渡ったボールに逆サイドへ飛び込んだ小川選手が蹴り込みました。1点は奪われましたが、結局2対1で勝利し、7月上旬の2週間のたった4試合で、3月から5月の3ヶ月間分と同じ3勝をあげることが出来ました。

7月22日月曜日にイングランドプレミアリーグのアーセナルと国際親善試合が行われました。これは、アーセナル・アジアツアー2013の一環としての対戦ですが、来日はなんと45年ぶりでした。この試合は早々とチケットが売り切れ、豊田スタジアムの来場最多記録となる42919人が集まりました。今回、こんなにも注目度が高かったのは、いうまでもなく、この試合がアーセナルのベンゲル監督とわれらのピクシー監督の師弟対決だったからに他なりません。Jリーグ創成期、”Jリーグのお荷物チーム”とまで言われていたグランパスをJリーグで1番魅力あるチームに変え、初のタイトルをもたらしてくれたのがベンゲル監督です。グランパスからアーセナルの監督に変わり、それ以降17年間に渡って指揮を取っています。そのグランパスの監督時にチームの中心として、日本中さえも魅了したのが、選手時代の
ピクシー監督だったのです。試合は、アーセナルの好守の切り替えの早さとグランパスの楢崎選手の活躍ばかりが目立つもので、グランパスは矢野選手のゴールのみの1対3で負けました。この国際親善試合の前に行われたのが、グランパス初のOBマッチです。今回は、ベンゲル監督の指揮した95年、96年にチームに所属していた選手が集まりました。グランパスのコーチやTV等で見かける顔や懐かしい顔ばかりです。特にその中に大岩、平野、望月の3選手が選ばれていました。古くからのサポーターにとっては3人が来てくれてこそのOBマッチですし、楽しみで仕方ありませんでした。いろいろな関係者の強い想いがあってこそ、初めて実施されただけあってOBマッチもとても盛り上がりました。しかも、後半からはピクシー監督が10番を背負って出場してくれました。しかも、平野選手からのセンタリングにワンバウンドのライジング状態ながらダイレクトでシュート!あまりにも見事なゴールで鳥肌が立ちました。その後、岡山選手がお約束で獲得したペナルティキックもきれいに決めて、ピクシー選手の2ゴールを見ることが出来ました。この夢のような時間は、すぐに終ってしまいました。本当に幸せな時間でしたが、このOBマッチをもっと多くのサポーターたちにも見て欲しかったです。今回は、平日のイベントだったため、多くの人が会社等を休まないと見ることが出来なかったのです。クラブ関係者のみなさん、ぜひ、次にチャンスがありましたら、土日等の多くのファン、サポーターたちの前で行えるように調整願います。

中断明けの4試合では、ダイレクトなパス交換に象徴されるようにチームでの意識が統一され、チャンスが増えました。そして、小川選手3点、玉田選手2点、ケネディ、中村、藤本選手各1点と攻撃陣が得点できています。私の持論ですが、玉田、小川選手が、得点できているときのグランパスは、本当に強いと思います。まだまだ試合が続きますが、さらに調子を上げて、7月末からの約1ヶ月の7試合を乗り越えてください。そして、サポーターのみなさん。暑い日が続きますが、大丈夫ですか?選手たちは盛り返してくれています。アカイ大作戦で新たにスタジアムに来てくれた新しいサポーターたちにも感じてもらえるような、気持ちのこもった応援で、選手と共に戦いましょう。暑くて苦しいのは、相手チームも同じです。苦しいからこそ、がんばることが出来れば、差が出てくるのです。可能な限り、選手と一緒に戦って苦しい夏を乗り越えましょう。私たちには出来ます。選手もサポーターも”WE ARE FAMILY”です。

2013年8月号

 ナビスコカップも予選リーグで敗退してしまったグランパスにとって、Jリーグの中断期間は、約1ヶ月半となりました。この中断期にグランパスの選手たちにとって一番大切だったのは、6月11日から20日に岐阜県飛騨市で行われた古川キャンプだと思います。スポーツ新聞等によりますと宿泊先のホテルの部屋割りもベテランと若手の組み合わせだったそうですし、練習では主に戦術練習に時間を割き、選手間のコミュニケーション能力の向上が意識されたようです。
「コミュニケーション」を辞典類やネットで調べると「社会生活を営む人間の間でつくられる知覚・感情・思考の伝達。」といった表現が用いられていますが、情報の伝達だけでは、不十分で、人間と人間の間の意志の疎通力、心や気持ちの通い合いが行われたり、互いに理解しあうことが出来て初めてコミュニケーションが成立すると補記されているものもありました。当然、私たちが生活する人間社会において、一番大切なものではありますが、団体競技であるサッカーには、ピッチ上の11人の選手たちを中心として特に必要なものですよね。きっと、この古川キャンプでの10日間を中心に再構築された選手たちのコミュニケーションが絆となって、チームが本来の姿を見せてくれるものと信じています。

中断期の6月16日には、ファン・サポーターたちから選ばれたJリーグの各チームの中心選手たちが、国立競技場に集まりました。東日本大震災復興支援2013Jリーグスペシャルマッチに出場するためです。私たちのグランパスからは、サポーター投票で選ばれた楢崎選手と闘莉王選手が参加しました。ゴールキーパーの楢崎選手がいつも通りの堅守を披露すれば、ディフェンダーながら期待通りの攻撃参加を見せた闘莉王選手が攻守で見せ、前半で役目を終えました。そして、後半の途中からは、フォワードの闘莉王選手が登場し、スペシャルマッチを盛り上げていました。この試合は、2対1でJリーグTEAM AS ONEが昨年に続いて勝ったのですが、決勝点をあげたのが、帰国したばかりながらゲスト選手として出場した金崎夢生選手でした。そうです、グランパスサポーターにとってはたまらない試合になったのではないでしょうか?みなさんもご覧になられましたか?
各チームの中心選手たちの技の競演ではありますが、Jリーグ創成期から行われていましたオールスターゲームとは少し違っていたと思います。どの選手からも一生懸命さが伝わってくるのです。明らかにスター選手たちのお祭りではなく、お互いに一緒にプレーできる喜びを噛みしめながらも、被災者の方々への激励だったり、復興への想いが、選手と選手の間のパスのひとつひとつからなるメッセージとなって、そこから人と人の強い絆の力を感じたのは、私だけではないと思います。

6月22日、豊田スタジアムに約500人のサポーターたちが集まりました。この日は、ファン・サポーター説明会が行われたのです。Jリーグの中断期の第13節までで、3勝7敗3分けで勝ち点が12しかなく、14位と苦しんでいるグランパスのシーズン序盤戦を反省し、リーグ戦再開後にグランパスファミリーの一丸となった巻き返しを図ることを目的としての開催です。Jリーグ創立から20年にもなりますが、サポーターたちが要望したり、他のチームが行っていながらも、実は、グランパスでは、クラブが主導となって同様の説明会を行ったことがありませんでした。しかし、今回は、現在の危機的状況を打破するため、公式ホームページからの呼びかけでした。当日の説明や質疑応答の詳細は、ネット等でご参照いただくとしますが、主な内容としましては、序盤戦の低迷の原因に対する見解や集客状況が目標を下回っていることによる事業面の報告、古川キャンプをきっかけとして巻き返しをするので、信じて応援してほしいと言ったものでした。

特に集客では、中断再開後の最初の試合となる7月6日第14節清水戦と8月10日第20節浦和戦に注力しており、清水戦ではチラシやポスターだけでなくビデオレターを作って豊田市内の小学校に送ったり、七夕イベント等を企画。また、浦和戦では、アカイ大作戦として”挑”満員を目指し、豊田スタジアムでの来場者数の記録を破りたいとの話でした。

成績面、事業面の説明と今後の試合でのサポートのお願いの後、ファン、サポーターからの質疑応答の時間がありました。当初、クラブとしては、全体で1時間ほどの開催予定でしたが、途中から時間制限を無くし、すべての質問に答えてくれたため、約2時間半も行われました。説明や回答の中には、少々わかりづらいものもありましたが、「クラブとして、初の試みとなりますが、グランパスファミリーとしての絆を強め、クラブとサポーターが一体となって、リーグ戦再開を迎えたい。」としたクラブの姿勢は伝わった気がします。私も会の最後にお願いを言いましたが、今回は、クラブもサポーターたちも初めてのことで、すべてが手探りであったため、今後も続けていけば、もっともっとお互いが理解し合えると思います。定期的な開催を心からお願いします。そうです。お互いにコミニケーションをとって、グランパスファミリーの絆をさらに強く強くしましょう。それでこそ、第1回目の説明会が生きてきますよね。

さぁ、モヤモヤとした最悪の気分で突入した中断期でしたが、苦しんでばかりはいられません。悲しんで、泣いている暇もありません。この再開後、7月と8月のたった2ヵ月に行われるリーグ戦は、11試合もあります。これは、Jリーグ全体の約3分の1にもなるのです。真夏で苦しいのはどのチームも同じです。そこで、チームの浮き沈みの差は、何ででると思いますか?私は、クラブも選手もサポーターもチームに関係するすべての人のチーム愛、すなわち”グランパス愛”だと思います。どうか、みなさん、可能な限りスタジアムに来てください。お互いの強い絆を信じて、この生死を分ける勝負の夏を乗り越えましょう!選手たちとひとつに
なって戦いましょう!!

2013年7月号

  近年、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で、クラブワールドカップで、ヨーロッパや世界で一番に輝き、特に注目をあびているチーム、それは、スペインのFCバルセロナです。高い位置で相手のボールを奪い、目を疑う様な早いパスワークで相手チームをきりきり舞いさせてゴールを量産する、そんな超攻撃的サッカーで、世界中を魅了しています。バロンドールと呼ばれる世界一の選手を4年も続けているメッシ選手だけでなく、イニエスタ、シャビ、プジョル、ピケ、バルデス選手等の有名な選手がたくさん所属しています。

 

2012-13年シーズンも国内リーグのリーガ・エスパニョーラでは、ぶっちぎりで優勝しました。そのバルセロナをCL準決勝のホーム&アウェイで合計7対0と大差で破ったのが、ドイツのバイエルン・ミュンヘンです。2012-13年シーズンは国内リーグのブンデスリーガで、J1リーグと同じ34試合でありながら29勝1敗4分の勝ち点91で、2位のドルトムントに勝ち点差25を付けての優勝を飾りました。

 

この国内リーグのライバル、ドルトムントがCL準決勝で同じスペインのレアル・マドリッドを破って、CLの決勝戦は、史上初のドイツ対ドイツの対戦でした。(ちなみに同国対決は4回目です。)ドイツの国内リーグの1位と2位が、イギリスのサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで戦ったのです。多くの方が、夜中にテレビにかじりついていたのでは、ないでしょうか?すべてが凄かったのですが、まずは、両チームの選手たちの走ること走ること。そのうえ、攻守の切換えが早いので、本当に審判も大変だったと思います。そして、その攻撃にも耐え、ゴールを守り続けた両チームのゴールキーパー。神がかり的なファインセーブの連続で、試合が締まりました。真夜中なのを忘れて、私もテスト勉強もせずに見ていた息子と大声で何度も叫んでいました。

 

また、見事にそんな素晴らしい試合の一部にもなっていた両チームのサポーターたち。試合中のサポートはもちろんですが、試合前の雰囲気作りから、試合後のフォローまで。勝ったバイエルンも、負けたドムトルントもチームを支えていましたね。観客は、86298人。何と言っても満員のスタジアムは良いですよね。うらやましいです。ただ、さすがのウェンブリースタジアムでも1万人や2万人しか入っていなかったら盛り上がりにかけます。私たちもいきなり世界一のチームに仲間入りするのは無理でも、スタジアムを“挑”満員にすることは出来るはずです。満員のスタジアムで選手とともに戦いたいです。

話を戻しますが、すべてが凄かったCL決勝戦で、一番凄かったのは、やはりMVPを獲得したロッペン選手だと思います。こんな最高峰の試合でも1ゴール1アシストと結果を残せるんですよね。みなさんもご存知だと思いますが、いつも大活躍をしていながらも、なぜか世界一には縁のなかったロッペン選手。でも、決してあきらめない彼の努力に女神はついに微笑んだのです。まさにNEVER GIVE UPの精神ですよね。

今月号のSAだよりは、このまま世界一の試合の話だけで終わる.....ってわけにはいきませんよね(苦笑)。先月号のSAだよりの原稿を書いたのが、GWの関係で4月中旬でした。そこから、約1ヶ月半でJリーグ7試合、ナビスコカップ2試合があり、ナビスコカップは1勝1敗で予選突破ならずの敗退、Jリーグは0勝6敗1分で勝点1。GW中に1勝も出来ないどころか、5月中に1勝も出来ず、挙げ句は16年ぶりの5連敗のまま、中断期に入りました。

 

リーグ戦4連敗中で絶不調だったFC東京に負けて、開幕から6試合勝てなくて1勝4敗3分と追い詰められていた川崎にも負けて、ACLも予選敗退し、Jリーグでも3試合勝ちの無かった仙台や首位をキープしながらも4試合勝ちの無かった横浜にも負けて、久しぶりの勝利をプレゼントしてしまいました。中断前の最後には、過去の対戦成績も良く、特にアウェイでは4試合負けの無かったC大阪にも完敗。他で勝てずに苦しんでいたどのチームもグランパスを踏み台にして浮上していきました。試合内容もほとんど同じで、攻撃が機能せずに得点が取れず、守備もゴール前のスペースを簡単に取られたり、速攻に振り回されて同じように失点を繰り返しました。この7試合で勝点1だと、リーグ戦34試合での勝点は5にしかなりません。さすがにそんなことはありませんが、この5月はそんな状況でした。だから、この状況を変えなければなりません。じゃあ、いつ、必死になるの?今、でしょう?

幸いにも約1ヶ月半の中断期があります。キャンプがあります。選手のみなさんが、このSAだよりを目にしてくれているのは、飛騨古川のキャンプ中かもしれませんね。必ず、このチャンスを生かして、自信を持って7月を迎えてください。選手のみなさんは、プロ中のプロです。任せます。そして、サポーターのみなさん、私たちには、何が出来ますか?自分たち個々で出来ることを考え、チームをささえましょう。選手たちが必死なようにクラブスタッフもサポーターも必死になって、グランパスファミリーで乗り越えましょう。グランパスファミリーで気持ちをひとつに一緒になって行動するときは、今。


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